今回の新型コロナの問題では通所系サービスが抱える課題とそこから見える訪問サービスの需要が見えてきました。そのことについてお伝えしていきたいと思います。
今回、コロナ禍での自粛では通所系サービスが三密の危険性を考慮して、のきなみ自粛していました。そして通所系サービスは緊急事態宣言解除後、通常なら10~15人の人数を1回あたり4~5人の少人数に減らして再開しています。また利用者さまの地域を限定し、曜日ごとに地区を分けてお互いの地区が混ざらないように配慮してサービスを再開しています。
自粛中は通所サービスの再開を心待ちにする利用者さまが数多くいました。ここで通所利用の目的について考えてみたいと思います。
通所利用の目的
- お風呂⇒身体保清(身体を清潔に保つ)
- リハビリ⇒ADLの維持
- 食事⇒健康状態の維持
- 他社との交流⇒認知症の予防
今回、私ども訪問マッサージは通所系サービスが制限された利用者さまに対して何に貢献できるのか?訪問マッサージが通所利用の目的の中で達成の手助けができる部分はどこか?について考えてみました。
訪問マッサージができること
- ADLの維持
- 認知症の予防
上記の2点が私ども訪問マッサージが通所系サービスに行けない人のためにお手伝いできることです。1人の利用者さまを支えるのに1つの業種のみですべてをカバーすることは出来ません。1人の利用者さまにはお医者さん、ナース、介護職員、PT(リハビリ関係)、訪問マッサージなどさまざまな職種の方が関わっています。例えば職種を超えて訪問マッサージの先生が利用者に料理を提供することは出来ません。それは訪問介護のお仕事になります。
訪問マッサージの活用
ある利用者さまがこういうサービスを受けたいと言ったが、通所系サービスはどこもいっぱい、外に行くことも出来なくて困っている。このような場合、訪問系のサービスを利用して代替できる分野についてはお手伝いをしてもらったり、点数がいっぱいでリハビリが入らないとなったら、訪問マッサージへ依頼することもできます。
また他者との交流を希望している利用者さまであれば、すでにヘルパーさんやリハビリも入れているし、他に何かサービスはないかな?となったら訪問マッサージもあります。拘縮がものすごく進んでいる利用者さま、変形徒手矯正術を通して訪問マッサージなら改善できるかもしれません。