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脊髄損傷

脊髄損傷とは

脊髄損傷は、脊柱管の中のいくらかの割合の神経組織の損傷です。脊髄損傷は3つのカテゴリーに分けられます。振盪は、衝撃によって組織が刺激されるが構造的な損傷ではありません。不完全損傷は、脊髄の中のいくつかの神経管が損傷した状態で、完全損傷はすべての上行路と下行路がどこかで中断さ れた状態です。

 

脊髄損傷を受けたばかりの時は、損傷した筋肉はおそらく低緊張状態である(弛緩している)が、 炎症過程が終わると、損傷を受けた軸索によって支配された筋肉は硬くなりはじめ、神経反射が過敏になります。

 

反射異常の冗進とともに起こる痙性は、脊髄損傷の特徴です。もし筋肉が弛緩したままで、反射神経が鈍くなるか、なくなれば、損傷はおそらく脊髄そのものよりも神経根に及びます。脊柱管にはT12から仙骨へと下りる馬尾神経が詰まっているため、腰を損傷した場合はこのパターンになることが多いです。

 

事故の性質によっては脊髄と神経根の両方に危害を被る可能性があります。脊髄損傷を患っている患者は数々の合併症にかかりやすいです。合併症には、麻痺、褥瘡、異所性骨化 (骨化性筋炎)、深部静脈血栓症、肺塞栓症、肺炎、尿路感染症、アテローム性動脈硬化症、そしてそ の他の心臓血管の疾患や、自律神経過剰反射、極性、拘縮、しびれ、疼痛が挙げられます。

自他覚症状

運動性や感覚の機能障害は、脊髄のどのレベルや部分で損傷を受けたかを示す。

  • 前部の脊髄損傷は、運動機能に影響する。
  • 後部の脊髄損傷は、触角、固有感覚、振動に影響する。
  • 側部の脊髄損傷は、痛みや温度の感覚に影響する。

一般的な治療法

神経組織が直接圧迫される時は、圧迫から解放するための緊急外科手術が望ましいです。最近の脊髄損傷の治療には、外部コンピューターで管理された電極を筋肉に埋め込むものや、もはや神経支配のない筋肉に働きかける近くの腿を外科的に引き伸ばすものがあります。脊髄損傷の長期的な治療は、患者ができるだけ完全に生活を送るための技術を提供することです。これは理学療法士、作業療法士や他の専門家が連携することになります。

薬物治療

非常に大切な早期の治療介入は、脊髄への損傷を制限する強めの抗炎症薬の投与です。長期の脊髄損傷の患者は、肺炎と尿路感染症にか かる危険を減らすために予防的抗生薬を、深部静脈 血栓症の危険を減らすために抗凝固薬を、そしてそ れらの疾患の合併症に対処する他の薬物が使用される場合があります。


マッサージをする場合

注意点

脊髄損傷に関連する合併症は深刻で、マッサージ療法は大きく関わり合いをもちます。ボデイワークやマッサージの施術内容を考慮しなければなりませんが、 施術をやめる必要はありません。

期待できる効果

  • 他の合併症が発現していない限り、脊髄損傷の患者にとってマッサージは効果的です。
  • マッサージは、機能している組織を伸縮し、動きやすくすることができます。
  • マッサージは、可動の幅を広げたり保ったりする ための固有感覚を保つ助けになります。
  • 疾患の性質によってしばしば自分は1人で疎外されていると感じる患者は、マッサージで生活の質を 改善することができます。

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