季節の変わり目は、朝晩の急な冷え込みにより、体調を崩しやすくなります。高齢者の方は様々な病気に対して「感染リスクが高い」と言われていますから、過ごしやすくなってくるこの季節こそ、油断せずに健康管理に気を配りたいですね。
高齢者の感染リスクが高いのは、免疫機能の衰えが理由の一つです。免疫機能は、60歳を超えると、20代のおよそ半分以下になるといわれています。
加齢により、免疫を主導する白血球(T細胞)の生成数が減り、その活動も衰えます。さらに、T細胞の成長を助ける脾臓やリンパ節の機能も低下するため、T細胞そのものの病原体への反応が鈍くなります。T細胞の絶対数の減少に加え、各臓器の衰えにより、免疫機能が低下していくのです。そのため、高齢になると様々な病原菌やウィルスの影響を直接受けやすく、病気にかかりやすくなります。日常生活でかかわる私たちが、媒体にならないように、気を配っていきたいですね。