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顎関節障害

顎関節障害とは

顎関節障害は、顎の機能障害を意味する症候群です。顎は強大な噛む力を発揮し、その関節の大きさに対して動きの幅が広い。下顎は上げたり、下げたり、突き出したり、ひっこめたり、横に動いたりします。線維軟骨の関節円板が、側頭骨と下顎骨顆の衝撃を和らげているが、時々この関節円板が間違って伸ばされたり傷めたりすると関節に障害が起こります。

 

線維軟骨に直接くっついている外側翼突筋はまた、高張力のバネのように絶えず関節円板をひっぱっています。このため、特に筋筋膜性疼痛症候群のトリガーポイントともなる外側翼突筋も、顎関節障害を引き起こし得ます。

 

多くの場合、顎関節障害は具体的な外傷、たとえば落下や、交通事故、その他の出来事から発症することは明らかです。しかしやはり多くの場合、顎関節障害を起こす要因自体もまた(特に歯ぎし り)その症状となります。その他の要因は、噛み合わせのずれと骨の先天性奇形です。

 

顎まわりの靭帯の捻挫(アーネスト症候群)や、三叉神経痛、後頭神経痛、骨髄炎などの他の疾患 も、顎関節障害の症状と同じような症状をもちます。軟骨と骨の障害である顎関節障害は、関節構造の消耗の総称である骨関節症の1つとして分類されます。

自他覚症状

  • 顎、首、肩の痛み。
  • 顎の可動域制限。
  • 顎がカクカク鳴ったり動かなくなったりする。
  • 歯ぎしり(歩行中、睡眠中)。
  • 耳痛。
  • 頭痛。
  • 頚椎の亜脱臼。

一般的な治療法

顎関節障害の治療は、外科手術をしない選択と手術をする選択に分けられます。手術をしない場合の治療介入は、水治療法、理学療法、顎筋の超音波検査とマッサージ、顎の添え木などがあります。もしこれらの非侵襲的な方法で効果があれば、顎関節障害は永続的な骨の歪曲や、関節内での軟骨の損傷を回避でる可能性があります。手術の選択は、関節に注射で瘢痕組織との癒着を解消するという外来で行う処置から、軟骨を操るた めの関節鏡視下手術や、完全な人工関節置換術まであります。

薬物治療

顎関節障害の薬による介入は、抗炎症薬と局部麻酔薬です。


マッサージをする場合

注意点

  • 顎関節障害の患者にとって、マッサージ師が不注意に強すぎる施術をして患者の症状を悪化させない 限り、特に危険性はありません。

期待できる効果

  • 顎関節障害の患者に対しては、マッサージで顎の屈筋に対処できます。
  • マッサージは、患者が歯ぎしりに対する認識を高め、顎筋の固有感覚の再設定を支援できます。
  • マッサージはまたトリガーポイントや、この疾患の痛みの重大な要素である関連痛のパターンを解消する助けともなり得ます。

施術者へのアドバイス

  • 国や地域によっては、法律で、マツサージ師が患者の口内に手を入れて内側から筋肉を扱うことを禁じている場合があります。マッサージ師は外側翼突筋への施術に取り組む前にその問題を解決しておく必要があります。

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