うつ病とは
うつ病は人生を楽しめなくなるような出来事がきっかけで起こる遺伝的素因や神経化学的変化がからんだ、中枢神経系の障害です。うつ病は長期間におよび、意思とは関係なく悪化していく消耗性疾患です。
最も顕著で重度のうつ病の合併症は自殺です。また自殺の危険性に加え、うつ病の病歴があると、とりわけ心臓発作、脳卒中、そしてその他の心臓血管病などの疾患と相互関係があるという統計が出ています。うつ病には数多くの異なるタイプがあり、そのうち次の6つの症状が比較的よく見られます。
■大うつ病には、2週間以上続く明確な発症と共に重度の症状が出ます。治療せずに放置すると、6~18カ月も続くことがあります。大うつ病の既往歴がある人は、繰り返し発症するリスクが高いです。
■適応障害は、感情的な反応を引き起こす特定の状況に関連したうつ症状であり、通常の回復や悲しみの期間と考えられるものよりも長く続く症状を伴います。
■気分変調症は軽度の症状ですが、その期間は数カ月から数年にもおよびます。
■双極性疾患は操うつ病とも呼ばれています。気分が大うつ病から操病(エネルギーに満ちる、意気揚々、いら立ち、次々考えが浮かぶ、性的欲求の高まり、抑制がきかない、非現実的あるいは大げさな考え)へと変動するのが特徴です。
■季節性情動障害は太陽光を十分に浴びなかったことに起因します。赤道から離れた高緯度地域での発症率が高いです。
■産後うつ病は出産を終えた女性に発症します。産後うつ病の女性は、災難に襲われるのではないか、あるいは乳児に危害を加えるのではないかという根強い恐怖感と共に、大うつ病のすべての症状を伴 います。
自他覚症状
- いつまでも続く悲しみや虚無感。
- 活動中の楽しみの欠如。
- 罪悪感や自分自身への失望。
- 絶望感。
- いら立ち。
- 睡眠習慣の変化。
- 集中力の低下。
- 食習慣の変化。
- 体の痛み:筋肉痛、頭痛、消化不良による疼痛。
- 自殺念慮、もしくは自殺行為。
一般的な治療法
ほとんどの種類のうつ病は、治療可能です。薬物療法と様々な種類の心理療法による治療法が最も効果的です。その他の療法には、光療法、電気ショック療法、セントジョーンズワート(ハーブの一種)の服用な どがあります。
薬物治療
うつ薬には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)、ノルエビネフリン再取り込み阻害剤 (SNRs)、そして三環系抗うつ薬(TCAs)ど、様々な種類の薬があります。患者はうつ病をコントロールするために、これらの薬を組み合わせて服用します。
マッサージをする場合
注意点
- マッサージによるうつ病へのリスクは特にありません。
期待できる効果
- マッサージは、しばしばうつ病に効果がないとされるが、ストレス反応を改善します。
- マッサージは、安らぎや満足感を促進します。うつ 病の人には特に有益です。
施術者へのアドバイス
- うつ病の患者は薬物療法の変更を望んでいる場合があり、その中でマッサージ師に協力を求めていることがあります。ただし、このような判断はかかりつけ医の決定が重要です。
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