静脈瘤とは
静脈溜とは、膨張し、しばしばねじれたり「縄」のようになったりする表在静脈のことです。重力に逆らう血液の流れを後押しする内部の弁の機能不全によって引き起こされます。血液が逆流すると、それに影響を受けた静脈は引き伸ばされ、変形し、一般的に弱くなります。
静脈内の弁の障害が引き起こされる要因には、消耗や裂傷、機械的な閉鎖(きついハイソックス、膝を保護する用具、胎児による大腿静脈の圧迫)、腎臓と肝臓の機能低下による全身うっ血、先天的な脆弱性などがあります。
静脈溜は、体中の部位に生じます。肛門に起こるものは痔核と呼ばれ、食道に起こるものは食道静脈 瘤、そして陰嚢は精索静脈瘤です。慢性的な血行の悪さは、血栓性静脈炎や静脈瘤性潰瘍を引き起こす可能性もあります。
自他覚症状
- でこぼこしたり、青みがかったり、曲がりくねった血管が皮膚を通して見える。
- ふくらはぎの後面や脚の真ん中(膝の後面) あたりに起こりやすい。
- 掻痒感、ズキズキする疼痛。
- 末梢部の浮腫。
- 血行の悪さからくる疼痛や皮膚の潰瘍。
一般的な治療法
軽度の静脈瘤は、通常、伸縮性のあるストッキン グや収縮する包帯など外部の力で治療されます。足を少し上けて横たわることも、症状を緩和させます。水治療法(温水と冷水を交互に患部にかける)は、静脈平滑筋を強化し、静脈瘤の進行を遅らせる可能性があります。もしこれらの治療介入が効果的でない場合、 患者は静脈瘤を取り除くか閉鎖させる外科手術を考慮します。手術で血管を取り除いても、新しい血管がすぐにできて機能するようになります。
薬物治療
静脈瘤は薬物では治療されませんが、痛みを軽減させるために鎮痛薬を使用する場合もあります。
マッサージをする場合
注意点
- 静脈瘤は局部的に深く鋭い圧力を禁忌とします。特に血管が皮膚から浮き出ている時や、通常の状態から明らかにゆがんでいる場合は禁忌です。
- 重度の静脈瘤は、そこから遠い部位での力強いマ ッサージもまた注意が必要です。
期待できる効果
- 優しく拡散させるような(指先を立てるのではな く手のひらを使って)圧力で、できるだけ皮膚に影響がない注意深いマッサージであれば軽度の静脈瘤にとって適切であり、痛みやかゆみを軽減できます。
- 赤みを帯びた小さな「クモ状血管腫」(毛細血管拡張症)は、小静脈の拡張であり、マッサージをするにあたって問題はありません。
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