筋ジストロフィーとは
筋ジストロフィ一とは、筋組織におけるエネルギー代謝や遺伝子異常と密接に関連する様々な疾患総称です。突然変異遺伝子によって筋組織の変性や萎縮が引き起こされます。その結果、結合組織が収縮し、骨付着部同士が引き寄せられ恒常的な拘縮が生じます。通常は骨格筋から症状が発現し始めますが、最終的には呼吸筋や心臓にまで影響がおよびます。
筋ジストロフィーは進行につれ、脊柱、関節、心臓および肺を侵します。デュシェンヌ型の患者の多くは若くして心不全や呼吸不全で死亡します。 筋ジストロフィ一と同時に時折(必ずではない)精神障害が発症する場合があります。その他の付随する障害としては、拘縮、脊柱と胸郭の骨格筋の萎縮によって発生する側湾症などが挙げられます。
筋ジストロフィーの全病型は、X染色体性(伴性劣性)遺伝病(損傷した遺伝子が母親から息子にのみ受け継がれる)です。女性が筋ジストロフィーに罹患することもあり得ますが、それは父親、母親の双方から突然変異遺伝子を受け継いだ場合です。
自他覚症状
デュシェンヌ型およびベッカー型ジストロフィー
- 幼児期における歩行障害の進行。
- 足の疼痛。
- ヨロヨロ歩き、持続する足底屈。
- ふくらはぎの筋肉の偽肥大。
筋緊張性ジストロフィー
- 筋緊張症:筋拘縮後に起こる硬直や痩箪。
顔面肩甲上腕型ジストロフィー
- 顔、肩、上腕の筋肉が侵される.
肢帯筋ジストロフィー
- 肩、上腕、骨盤が侵される。
エメリ・ドレフュス型筋ジストロフィ一
- アキレス腿、肘および脊柱の拘縮。
眼球咽頭型筋ジストロフィー
- 眼球および咽頭の筋肉が侵される。
一般的な治療法
筋ジストロフィーの治療法は存在しないため、治療においては対処能力を高めることに焦点を合わせ ます。筋肉や四肢の機能を持続させることを主眼とす る治療もあり、硬直した腱を解放したり、変形した脊柱を伸ばしたりするための外科的手術が勧められ ることもあります。
薬物治療
ブレドニゾンはステロイド系の抗炎症薬で、一時的な機能の維持に効果を示しますが、長期間の服用には重篤な副作用が伴います。
マッサージをする場合
注意点
- 筋ジストロフィーの患者が施術によってもたされる変化に適応できる限り、マッサージに特段の危険はありません。
期待できる効果
- 筋ジストロフィーは筋機能の障害であるが感覚は損なわれません。理学療法に加えマッサージを行えば、 拘縮の進行を遅らせ、生活全般の質を向上させることも可能です。
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