敗血症

敗血症とは、感染症が全身に影響をおよぼして引き起こされる重篤な一連の病態の包括的用語です。血液中毒とも呼ばれ、ウイルスや菌類も原因となり得ますが、最も一般的なものは細菌です。

敗血症は、血流に入り込んだ感染体によって引き起こされます。感染性の病原体はしばしば内部から 生じます（肺や消化管、皮膚、喉にいる通常は無害な細菌）。年齢、基礎疾患、弱った免疫システムが、 これらの細菌を有害なものに変えてしまいます。また、カテーテルなどの侵襲的な医療機具の使用によっ て引き起こされる可能性もあります。

いくつかの要因が敗血症の発生率を上げる原因となっています。例えば、免疫抑制剤療法（化学療 法、放射線、ステロイド）の積極的な利用は菌耐性を下げます。そして慢性の疾患をもつ患者は長引くために深刻な感染症への危険が増大します。また、侵襲的な医療機具（カテーテル、インスリンポン プ、人工肛門）の使用とその汚染、さらに長期にわたる抗生物質の見境のない使用が、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌やクロストリジウム・ディフィシルのような薬に抵抗力を持つ新しい細菌の発現につながります。

敗血症の回復の見通しは、概して侵入病原体や、患者のもともとの健康状態、そして治療を始めた段階によって異なります。治療介入が遅れた場合には致命的な疾患となます。

• 発熱、悪寒、倦怠。
• 心拍数が速い。
• 錯乱。
• ショック。
• 皮下の出血。
• 臓器不全の可能性。

敗血症の治療で3つの優先事項は、患者を安定さ せ、血液から微生物を取り除き、感染源を見つけて 治療することです。これは病院での治療介入であ り、在宅ケアの範囲外です。

敗血症は、感染性の病原体が判明すれば、積極的 に抗生物質で治療されます。

• 機械的衝撃を加えるようなマッサージは、敗血症の患者には全身に禁忌です。

• エネルギッシュな、または反射作用のあるマッ サージテクニックは、命にかかわるこの感染症に対抗する免疫システムを回復させる手助けになり得ますが、その他のタイプのボディワークやマッサージには敗血症の患者にとって大きな効果はありません。
• 長期にわたる損傷もなく敗血症から完全に回復した患者は、他の人と同じようにマッサージの一般的 な効果を享受できます。

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